#5. デニムができるまで(3.織布~整理加工)

WHAT'S DENIM

vol5

 

 

さて、駆け足で進んできましたが

デニム生地がができるまでもう一歩!

 

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最後は「織布」「整理加工」の工程になります。

 

 

 

 

 

 

綿花の状態から糸に「紡」ぎ

ロープ染色でタテ糸を「染」め、

染まったタテ糸と染まっていないヨコ糸を布にしていく作業です。

 

 

 

 

 

一般的に織布に関しては、自動織機で行われます。

 

 

現在のデニム生地は高速化された「革新織機(無杼織機)」が多く用いられます。

・レピア織機

・グリッパー織機

・エアジェット織機

があります。

 

 

さて、ここで皆様一度は聞いたことのある名前を紹介します。

 

 

「セルビッチデニム」

一度は聞いたことのある名前だと思います。

 

 

 

セルビッチデニムが何故セルビッチデニムと呼ばれるかのポイントは

この織布の工程によって変わります。

 

 

 

先ほどご紹介した「革新織機(無杼織機)」でない織機に

「シャトル織機(有杼織機)」と呼ばれるものがあります。

 

 

シャトル(旧機)織機は

ヨコ糸を巻いた管を搭載した船型のシャトルが

上下に分かれたタテ糸の間を左右に往復しながら

ヨコ糸を通す機構の織機です。

 

 

 

 

セルビッチデニムでよく聞く「赤耳」等の織耳付デニムはこのシャトル織機でなければできません。

生地幅は1m以下と狭いので

通常のデニムに比べて倍の長さが必要になります。

 

 

 

そのためセルビッチデニム(ジーンズ)が一般的な生地を比べて高いのは

希少性だけでなく単純に生地の幅が短いため2倍の長さは必要ということも寄与しています。

 

 

 

 

 

種類は様々ですが

染色後のタテ糸と未染色のヨコ糸

で製織されたデニム生地は最終の整理加工という段階に入ります。

 

 

 

この工程は最終のデニム生地をどういう風に完成させるかにもよりますが

生地表面の毛羽を焼きとる「毛焼き」工程や

綾織独特の斜行(ねじれ)を防止するためのスキュー加工、

洗いによる縮みを防止するための防縮加工などが行われます。

 

 

 

 

 

 

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