ジーンズ関連の生地が続きますが・・
今回は14ozデニム「大戦モデル リプロダクト」の紹介になります!!
Denewでは「66モデル」に次ぐリプロダクトの記事になります。
【関連】66モデル関してはこちらの記事をチェックしてください!
最近リプロダクト系の取り上げ記事が多いですが、お客様にかなり興味をもって頂いております!
実はDenewでは2024年初旬より取り扱いを開始している生地なのですが、大戦モデルは2024年オーダージーンズで1,2位を争うほどだったのではと思います!
【リプロダクト生地とは】
ヴィンテージジーンズの生地を顕微鏡で細かく調べ、厚さ・ムラ感・色味を再現した生地です。
再現率は99%以上!!メーカーさんの努力の賜物ですね・・
そもそも大戦モデルとは・・という方もいると思うので簡単にご紹介いたします!
言わずと知れたジーンズの元祖リーバイス。看板モデルの「501」は1873年に誕生して以降マイナーチェンジを繰り返し、進化を遂げてきました。
長い歴史をもつ501シリーズの中でも第二次世界大戦の1942~1946年に製造されたモデルが「リーバイスS501XX」通称「大戦モデル」といわれます。
戦時中で物資が限られていることもあり、大戦モデルでは仕様が簡略化されていることが特徴です。
また品番の「S」は「Simplified(簡素化された)」を意味します!
■コインポケットのリベット省略。
通常501シリーズのコインポケットはリベットで補強してあるのですが、大戦モデルではこちらが簡略化されています。
■フロントのボタンフライが通常5個が4個に
■バックのポケットのM字のミシンステッチがペンキのプリントに変更
こちらは洗濯すると消えてしまうため、未使用ものを除きヴィンテージで流通しているものは無地の状態になったものがほとんどです。それにより当時はニセモノと思われるこのも多かったのだとか。。
↑通常のM字のミシンステッチ
↑大戦モデルのバックポケット
■ポケットの内布に廃布を使用
■ボタンの変更
それまではメーカーの刻印がされていましたが、タックボタンには「月桂樹ボタン」、ボタンフライには「ドーナツボタン」の名で親しまれる、アメリカ軍の汎用ボタンの使用が命じられました。
などなど、こちらは大戦モデルでしか見られないレアな仕様です。
しかし、その一方で、これらの物資の削減と引換えに製品の丈夫さを担保するため、リーバイスはよりヘビーオンスの生地に変更したと言われることがあります。(諸説あります)
大戦モデルの前後では11oz前後の生地が主流であったのに対し、大戦モデルは約14オンスとかなり重くなっています。
今回ご紹介する生地は、その「大戦モデル」で使用されていた生地のリプロダクト商品となります。
メーカーが顕微鏡で細部まで調べ、厚さやムラ感や色味をどう当時のままに再現しています。
Denewではリジッド(未洗い)の状態で採用しているため、大戦モデルで作ったリジッドジーンズかなり無骨でバキッと仕上がります。
↑かなり濃紺なデニム!リジッド特有の固さと光沢感がかっこいいです!!
大戦モデルの時代は今よりも染色技術が未発達のため、ムラの形状を細かく解析し独自のムラ感にて紡績(糸をつむぐこと)・製織されています。所々染まりに差があるため、色落ちしたときに陰影が生まれるのが特徴の記事です!
ちなみにヴィンテージサンプルを何度も本数を数えて、当時のモノと同じ打ち込み数だそうです・・!!
打ち込み・・生地の密度を指し、織物を作る際に経糸と緯糸をどのように使用しているかを示します。
14ozと重めで綿100%なので、ストレートやテーパードのシルエットに向いていますね!
ちなみに、1回洗うとこんな感じ。
色落の陰影が出るほどまだ落ちていませんが、かなり綺麗な藍色になったと思います。
もともと濃紺なので、1回洗うとだいぶ色が変化したように思います!
リニューアルしたサンプル帳に大戦モデルも入っておりますので、気になる方は是非チェックしてみてください!!
4大モデル残り2つ「XXモデル」「BIG E」に関してもまたご紹介します!
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