ジーンズの歴史を作り上げてきて、現代でも多くの人に愛されるリーバイス。
リーバイスのヴィンテージはかなりの価値があり、1本10万円を超えるものも多数市場にでています。
Denewではその当時のヴィンテージの生地をリプロダクトした生地を採用していましたが、この度ラインナップが増えました!
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リーバイスリプロダクト生地「大戦モデル」
リーバイス66前期モデルの「生地」を再現
リプロダクト生地とは
ヴィンテージジーンズの生地を顕微鏡で細かく調べ、厚さ・ムラ感・色味を再現した生地です。
再現率は99%以上!!メーカーさんの努力の賜物ですね・・
リプロダクト生地紹介の前に、まずはリーバイスのヴィンテージ4大モデルについて簡単にご紹介します。
リーバイスの歴史は古く、設立は1873年となります。
ワークパンツとして愛用されていたデニムパンツに「衣料品のポケットの補強にリベットを使用する方法」で特許をとり、この時「ジーンズ(501)」が誕生しました。
それ以降時代背景や技術革新とともにマイナーチェンジを繰り返し、変化を遂げていきます。
大戦モデル(S501XX)
1942~46年に製造されたモデルです。
この時代は第二次世界大戦の真っただ中!
戦時中ということもあり物資統制が行われ、当然それはジーンズにも影響します。
コインポケットのリベットの削除や、ボタンを廉価なものに変更、ピスポケットのステッチもペンキのペイントに変更されるなどなど。
その一方で丈夫さを担保するため、生地を厚くしたという説があります。
大戦モデルの前後では11oz前後の生地が主流であったのに対し、大戦モデルは約14オンスとかなり重くなっています。
大戦モデルに関してはこちらに詳しくまとめています!
XXモデル(501XX)
リーバイスのヴィンテージを代表するモデルとなり、当時の501XXの希少価値はヴィンテージの中でも最高峰と言われています。
501XX自体は1890年代から導入されていましたが、「XXモデル」と呼ばれるのは物資統制の解除を経た1946年~66年ごろに製造されたジーンズを指します。大戦モデルの後ですね!
大きな特徴としてはピスポケットのリベットが見えないように生地が被っている「隠しリベット」や、タックボタンの脇の「V字ステッチ」など。
また革パッチが使われていた最後のモデルで、それ以降のモデルは紙パッチとなります(XXモデルも後期は紙パッチ)。
XXは「Extra Exceed」の略で、「最高品質のデニム」という意味があります。
映画で使用されたことをきっかけに当時の若者たちがこの501XXに憧れ、ワークパンツからファッションアイテムに昇華するきっかけになったモデルともいわれています。
ビッグEモデル(501)
XXモデルの後継となる「ビッグEモデル」、1960年代後半~73年ごろまでのモデルを指します。
ステッチが強固に縫われるようになり、XXモデルの隠しリベットがバータック(閂)に変更されるなどアップデートがされました。現代のジーンズにだいぶ近づいています!
「ビッグE」の由来ですが、この時代赤タブのスペル「LEVI’S」のEが大文字になっていることから由来します。
1971年以降は小文字のeになったといわれています。
66モデル
1973年~80年ごろの501を指す「66モデル」
だいぶ現代に近いモデルのため、ヴィンテージ初心者におすすめと言われています!
ピスポケットの紙ラベルに記載された「©1966」が名前の由来だそう。
66モデルは1973年~78年の前期、78年~80年ごろの後期に区分けされます(諸説あります)。
前期はピスポケットの折り返し部分がシングルステッチ、生地は縦方向に白い筋が入るような「縦落ち」といわれています。
後期はピスポケットの折り返し部分がチェーンステッチ、生地全体が満遍なく色落ちするのが特徴です。
66モデルは過去に紹介しているので、詳しくはこちらをご覧ください
とざっくりなご紹介ですが(66モデルのように今後他モデルもピックアップしてご紹介します!)、Denew ではすでに採用している「66モデル」「大戦モデル」に加え、新たに「XXモデル」「ビッグE」のリプロダクトも追加致しました!
生地のoz
大戦モデル→14oz
XXモデル→13.5oz
ビッグE→14oz
66モデル→12oz
となります。
また、生地ごとの工夫もされています!
例えばXXモデルのリプロダクト生地は、当時は精錬工程の薬剤効果が乏しかった背景があるため、あえて精錬なしで染色をしています。また均一に染めずわざとムラになるように染めることで、色落ちした後に筋のようにみえる部分を再現しています。ヴィンテージ感を出すため整理加工を毛焼き加工やスキュー加工(ねじれを解消する加工)をあえてせず、防縮加工のみ施されています。
精錬・・染色する前に生地に付着している不純物を薬品等で取り除く工程
それぞれリジッドの状態ですが、もちろんワンウォッシュや洗い加工も承ります!
生機のリプロダクトもあります!
さらに「大戦モデル」「XXモデル」に関しては生機の生地も入荷致しました!
生機とは、整理加工がされていない未加工の生地をさします!
よりクセの強いジーンズを育てたい!という方にオススメです!
詳しくはこちらをご覧ください
生地をこだわって選び抜きたい方、ヴィンテージ感の強いこだわりのジーンズを作りたい方(もちろんスーツも)にオススメです!
生地の質感は実際ご覧いただければ驚かれると思います!
是非ショールームでチェックしてみてください!
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