66モデル・大戦モデルに続き、リーヴァイス4大モデル紹介生地第3弾!
今回は「XX(ダブルエックス)モデル」と、そのリプロダクト生地のご紹介です!!
大戦モデルの後の時代なので、大戦モデルの記事も是非チェックしてみてください!
XXモデルはヴィンテージの501の中で最も人気で、希少価値は最高峰と言われています。
501XX自体は1890年ごろに導入されましたが、ヴィンテージとして評価されているのは1946年~1966年ごろまでに生産されたものになります。
終戦により物資統制が解除され、大戦モデルの時に使用されていた「S501XX」のSが外れ本来の501XXとなりました!(S:Simplified 簡素化された)
それにより、オリジナルのボタン・コインポケットのリベット・アーキュエットステッチ(ヒップポケットのステッチ)が復活。
一方でバックストラップや股のリベットは廃止と、現代のジーンズの礎となるデザインになりました。
アーキュエットが2本針ミシンとなり、中央でミシンが交わるダイアモンドポイントが現れました。
このころからタックボタンの脇にV字のステッチが施されるようになり、これは当時ミシンに返し縫いの機能が無かったヴィンテージならではの特徴と言われています。
前期は引き続き革パッチなのですが、1955年ごろのから紙パッチへと変更が始まります。
これは革は洗濯すると縮みが激しく、劣化・破損しやすい面より耐水性に優れた紙パッチになったといわれています。
(紙パッチの501はXXではなくビッグEの特徴と解説している方もいるので、諸説あります)
上:革パッチ 下:紙パッチ 当時の紙パッチでも耐久性は良くなく破れやすいそうです
このころから若者を中心に、ジーンズはワークパンツからファッションアイテムへと需要を高めていくこととなります。
当時のヴィンテージジーンズの希少価値は高く、1本何十万円もするのです!
「XX」というのは生地の特徴を表しています。
ジーンズ誕生の1870年代としては最も厚いデニムを用いたことから「ダブルエクストラヘビー」の略称として品番の末尾に付けられました。
その後よりヘビーオンスの生地が出回るようになり、インディゴ染料だけで染められた最高ランクの生地「エクストラエクシード」の略に意味づけが変わったと考えられています。
Denewでは「XXモデル」リプロダクトの生地を取り扱い開始致しました!
13.5ozの生地でリジッドで採用しております。
XXモデルのリプロダクト生地は、当時は精錬工程の薬剤効果が乏しかった背景があるため、あえて精錬なしで染色をしています。また均一に染めずわざとムラになるように染めることで、色落ちした後に筋のようにみえる部分を再現しています。ヴィンテージ感を出すため整理加工を毛焼き加工やスキュー加工(ねじれを解消する加工)をあえてせず、防縮加工のみ施されています。
精錬・・染色する前に生地に付着している不純物を薬品等で取り除く工程
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